このHPにたどり着く方であれば『髪質改善』という言葉は聞いたことがあるでしょうし、最近であれば半数の方は施術をしたことがあるのではないでしょうか。
ただ髪質改善といっても実際にどんな施術をしたかわからないという方も多いと思います。
とあるアンケートの結果では、髪質改善についてちゃんと知っているという人は全体の10%未満という結果も出ています。
美容室によっては酸熱トリートメントを髪質改善と呼んだり、縮毛矯正を髪質改善と呼んだり、はたまたちょっと質の良いトリートメントを髪質改善トリートメントと呼んだりです。
現状、髪質改善の定義がない以上は髪質改善が示すものは何かは美容室次第ということになりますが、それではユーザーが不利益を被ることもあると考えます。
ちなみにホットペッパービューティーでも髪質改善はトリートメントとしてカテゴリー分けされています。
この記事では「髪質改善とはなにか」「髪質改善は縮毛矯正やストレートとは違うのか」ということについて記載していきます。
ぜひ参考にしてください。
髪質改善とは何をする施術か
当店で定義している髪質改善とは髪を扱いやすくする施術であると考えています。さらに付け加えるとしたら
髪に対し今以上のダメージを与えることを避け、髪を扱いやすくする施術
を指すものが髪質改善であると思っています。
当店の謳い文句である「大人のツヤ髪」というものは髪質改善をしたことで髪が扱いやすくなり、副産物として生まれるツヤ感を推しているもの。
縮毛矯正やストレートのようにアルカリ剤を用いての施術は、施術前後の処理をしたとしても現状以上にダメージが蓄積されることになります。すなわち「縮毛矯正は髪質改善には該当しない」となります。
他の美容室ではどのような定義なのでこれが正しいとは言えませんが、もともと髪質改善は「酸熱トリートメント」という施術が由来になっています。
酸熱トリートメントはグリオキシル酸やレブリン酸などを使用して、髪の中に架橋を生成することで毛髪強度を上げたり、酸の力でキューティクルを引き締めることで表面を整えつややかする施術。
アルカリ性の薬剤を使用しないので髪に負担をかけず手触りやまとまり感・広がりを改善することができるので、ダメージレスで今までにない施術ができるという意味で縮毛矯正との差別化になっています。
ゆえに髪をキレイにすることが髪質改善の根本であると考えています。
髪質改善と縮毛矯正・ストレートは何が違うのか
インスタグラムなどのSNSでツヤッツヤになっていて、コームで持ち上げた髪の毛がきれいに光を跳ね返している画像があなたの髪質改善に対するイメージではないでしょうか。そうなると
髪質改善と縮毛矯正やストレートの違いはなんだろう?
と疑問を持ってしまうのはとてもわかります。
どのSNSの画像を見てもみんなツヤツヤになっていて、憧れを持ってしまいます。
各施術の特徴をしっかりと把握しないと「やらなければよかった」という後悔につながってしまうので、違いを知っておいていただきたいです。
長々と文面で説明することもできるのですが比較しにくそうな説明になってしまうので、表にして比較できるようにしてみます。
髪質改善・縮毛矯正・ストレートの違い一覧
髪質改善 | 縮毛矯正 | ストレート | |
---|---|---|---|
髪への負担 | ほぼなし アイロンの軽い熱ダメージ | かなり強い 薬剤と熱のダブルダメージ | 強い 薬剤のみのダメージ |
アイロンの使用 | 使う | 使う | 使わない |
ダメージ毛によるクセ | 落ち着きやすい | 伸びる | 落ち着く |
エイジングによるクセ | 落ち着きやすい | 伸びる | 落ち着く |
細毛軟毛のクセ | 落ち着きやすい | 伸びる | 伸びる |
硬毛のクセ | 厳しい | 伸びる | 厳しい |
強いうねりや波状毛 | 厳しい | 伸びる | 厳しい |
クセの戻り | 髪質によるが戻る | 基本的に戻らない | 戻る |
必要な時間 | 1時間ちょっと | 2〜3時間以上 | 1時間半〜2時間くらい |
仕上がり | サラサラ ツヤツヤ | サラサラ ツヤツヤ | 髪質による サラサラ感はほどほど |
翌日以降 | アイロンやブローで落ち着きやすい | ほぼお手入れなしでもサラサラ | アイロンやブローで落ち着きやすい |
いかがでしょう、少しは各施術のイメージは持てそうでしょうか?
上記の表はあくまでクセ毛に対してのアプローチの面のみで捉えてあるので、施術の良し悪しではありません。
クセをしっかりと伸ばしたいのであれば縮毛矯正一択、梅雨時期のみ落ち着いて入れれば良しであれば髪質改善やストレートもありといった選び方ができると思います。
髪への負担や施術のもちなどを考えるとストレートは選択肢としては薄くなりそうな気もします。
「伸びる」ではなく「落ち着きやすい」や「落ち着く」と記載した理由はクセが悩みの方に対しての根本的な解決になりにくいので、誤解を招かないように表現を変えています。
また翌日以降の列で「アイロンやブローで落ち着きやすい」と記載してあるのは、美容師のブローでツヤツヤになっていても家に変えると同じようにはならないという意味が込められています。
髪質改善の注意点
SNSの画像で見る髪質改善の仕上がりは全て一様にツヤツヤでなめらかな仕上がりになっていますが、それは「髪質に恵まれているモデル」と「最終的なアイロンワークのおかげ」であることをお忘れなくとお伝えしておきたいです。
このような画像は髪質改善の最後のアイロン仕上げのおかげでつやつやまっすぐなきれいな髪に見えますが、一度洗って乾かすとクセが少し戻ったりします。
こういったこともあり「クセが伸びる」ではなく「落ち着く」と表現しています。
一部の美容師さんは「クセが伸びます」と誇張した表現をしますが、薬剤の性質上伸びません。
もし、クセが伸びる施術をするようであればそれは髪質改善ではなく縮毛矯正であると認識しておきましょう。
基本的に縮毛矯正のようにタンパク質を変形させるような施術以外は家に帰って一度シャンプーをすると、SNSの画像のような状態にはならず画像の乾かしただけのときのような落ち着き方になります。
髪質によって落ち着き方が異なるのですが、画像のお客様は主な原因がダメージとエイジングだったので髪質改善の薬剤だけでご希望の落ち着き方にできると判断しました。
一番右の施術後のような落ち着き方はアイロンをして初めてできるツヤ感なので、このくらいを希望されるようであれば縮毛矯正を選んだほうがいいかもしれません。
SNSのつやつやすぎる写真は優良誤認的を招くこともあるので気をつけましょう。
髪質によっては酸性ストレートもあり
縮毛矯正の薬剤でアルカリ性のものではなく酸性のものを取り扱う美容室や材料屋さんが増えてきています。
ダメージの強い方でクセを伸ばすのにアルカリが不要な方に向いています。負担も少なく仕上がりも柔らかくなりやすいのが特徴の縮毛矯正。
逆にダメージが全然ないような黒髪バージン毛の方には不向きで、薬剤が髪の内部に浸透できず効きません。
また強い薬剤を使用しないので時間がかかり、どうしても普通の縮毛矯正よりも料金は高め(20,000円前後〜)になってしまいます。
薬剤の違いによる一長一短はありますが、悩みの解決をするために施術としての選択肢にはなるのではないでしょうか。
美容師さんに髪のダメージが強いから縮毛矯正には耐えられないよと言われ諦めている方には、次は酸性ストレートのあるお店をチョイスしてみてもいいのではとアドバイス残します。
髪質改善と縮毛矯正やストレートとの違い:まとめ
髪質改善と縮毛矯正等との違いは多少でも理解できたでしょうか?
施術後の見た目は同じようなツヤツヤさらさらストレートの状態であっても、施術内容やその後の髪の状態などは大きく異なります。
ご自身の髪の毛にとって最良の選択ができるように施術の特徴を知り、信頼できる美容師さんと相談しながらきれいな髪の毛を作っていけるようにしてください。
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