以前「シャンプーが泡立たないときの原因と対策」という記事を書きましたが、思ったよりも好評をいただいています。
先日とあるお客様を担当した時にシャンプーの泡が一度泡立ったあとに消えていくという現象が起きました。
カウンセリングの段階でなんとなく想像はついていたのですが、その方の髪の毛は「シャンプーが泡立たないときの原因と対策」のような汚れや被膜のせいではなく『髪のダメージが原因』だったので深堀りしてみようかなと思います。
同じような経験をしたことがある方もいると思うので「え、そうだったんだ」という発見になってくれたら嬉しいです。
そもそもシャンプーの泡が消えるとは?
今回のシャンプーの泡が消えるとは「最初から泡立たない現象」ではなく「一度泡立ったものがなぜか消えていく現象」です。
前の記事では泡立たない原因を皮膜やポリマーのせいですと書きました。
今回はさっき泡があったのに・・・というパターンを解説します。
シャンプーの泡が消える原因はダメージが原因

一度泡立ったシャンプーがなぜか消えていくという現象の原因は「髪のダメージ」です。
髪の毛の中がスカスカになっていることにより、シャンプーの泡立ちや水分を吸ってしまうことからだんだんと泡が消えていきます。
また髪の毛のダメージの原因にもよりますがキューティクルの損傷が激しい場合や、ブリーチなどのハイダメージ場合にもシャンプーの泡が消える現象は起きやすいです。
そういったダメージの髪の毛はおおよそ「水分不足」「油分不足」など髪に必要なものがかけていて髪が栄養を欲している状態なので、いいシャンプーほど吸われやすい傾向に。
数万人のお客様の髪を見てきた経験では「髪の毛が普通〜太めでダメージが強い方ほど泡が消えやすい」気がします。
吸収されやすいシャンプー
吸収されやすいシャンプーの特徴としては「ケラチン系の洗浄成分」がベースになっている場合が多いです。
ではなぜケラチン系の洗浄成分だと吸われてしまうかと言うと、髪の毛はケラチン(硫黄を含むタンパク質の総称)というタンパク質で構成されており、ダメージにより流出してしまいます。※爪も同じ成分からできているので両方燃やすと独特な匂いがある。
髪の毛の中が弱っていると表現したりすることがありますが、髪の染まりや色持ちが悪い方はこれに当たるかもしれません。特に髪の太さのわりに束にして持ち上げた時に軽い方は中身の流出が強い可能性あり。
不足している栄養を補おうとすることがシャンプーの泡がなくなっていく一つの理由になるのではないかなと考えられます。
シャンプーの泡が消えないようにするには?

もしも毎回のようにシャンプーの泡が消えていってしまうという方は前述のように髪の毛のダメージ具合が強いかもしれません。
そういった方で「美容室に行ったあと2〜3日は泡立ちがいい」という経験をしたことはないでしょうか?
おそらく美容室で丁寧な施術や栄誉補給をしてもらっているからだと思います。
髪の中を満たしてあげる
髪1本1本が太くダメージが強いほど髪の中に空洞ができやすくなります。
そこに栄養や水分を吸われやすくなるのでそのダメージホールを埋めるために、美容室でしっかりと栄養を入れるトリートメントをするか毎日の丁寧なケアが必要になってきます。
そうすることで洗浄成分や栄養が髪全体にまんべんなく行き渡り泡立つことで摩擦なく髪の負担のないシャンプーができるようになります。
髪の補強(髪質改善)もおすすめ
当店で行っている髪質改善のメニューは髪の毛を内側かわ太らせるように満たしていきます。
他の美容室の髪質改善メニューがどのようなものか把握はしていませんが、髪を補強するので髪質改善はおすすめです。
トリートメントはどうしても日々のシャンプーで抜けがちになってしまいますが、髪質改善では内側に新たに結合を作ることにより髪から抜けにくい補強をしてきます。
キューティクルの隙間から抜けないような内部構造にしておくことで、長期に渡り髪の健康管理をしやすくなります。
その上で質感も調整してくれるトリートメントをするとさらに満足度の高い髪になると思います。
美容室のヘアケアアイテムを使う
美容室のヘアケア剤と市販のヘアケア剤は違うんですか?と質問をいただくことがございますが、違うとお伝えしておきます。
細かいところは省きますが、美容室のヘアケア剤は髪にいい栄養が多く入っていることが大きな違い。
さらに一番いいことは「ヘアケア剤をよく理解したプロが髪質に合わせて選んでくれる」ということです。
今まで自分で選んだいいヘアケア剤などを使っていたけど効果を感じなかったという方は考え方を変えて、きちんと信頼できる美容師さんに合うヘアケア剤を選んでもらってみてください。
1年後の髪の毛はきっときれいになっているはずです。(もちろん短期でも手触りは良くなると思います)
シャンプーの泡が消える原因のまとめ

シャンプーをしていて泡がなぜか消えていってしまうと感じる方の参考にはなったでしょうか。
あくまで一つの原因の話になるので絶対とは言えませんし、美容師さんによっては違うと言われるかもしません。
実際の状態を見た上で正確な診断が必要になり、それだけ千差万別なデリケートなものなになっています。
まずは内側のダメージホールを埋めることから考えていただき、改善につながると良いなと思っています。
泡立たないからもっと洗浄力の強いものをと選ぶとキューティクルに負荷をかけてしまうこともあるので、ご自身の髪質がどういった状態なのかを理解し、適切な処置を施しましょう。
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