一般の方には聞き馴染みのないワードかもしれませんが、美容師であればほとんどの人がすでに知っているであろう成分の「トステア」
一言で言えば「この成分を入れると髪に良い」です。
気がつけばカラー剤などに入れるだけで「髪質改善カラー」や縮毛矯正剤に入れて「髪質改善縮毛矯正」という具合に「髪質改善〇〇」としている美容室も多いです。
これだけで髪質改善を謳えるほど十分かはいささか疑問を持つところでもありますが、この他にプラスでトリートメントなども一緒に施術することで満足な質感を手に入れることができるのではないでしょうか。
効果や実感には個人差がつきものなので、ブリーチの繰り返しや縮毛やパーマで縮れてしまったような超ハイダメージ毛の期待値は控えめだと思ってください。
トステアとは?

トステアの主な特徴
- 髪質改善効果
-
髪のうねりやパサつきを改善し、なめらかでツヤのある髪へと導きます
特にエイジング毛の保水性を高めてくれます
- ダメージ補修
-
髪のダメージを補修し、強度を向上させることで髪にハリとコシを与えます
- カール・ストレートの保持力向上
-
パーマや縮毛矯正の効果を長持ちさせます
- 手触り改善効果
-
髪の触り心地をなめらかにし、指通りを良くします
トステアが期待できる効果
- くせ毛でお悩みの方
-
うねりや広がりを抑え、まとまりのある髪に
うねりやねじれを抑える効果があります
- カラーなどを頻繁にする方
-
髪のダメージを最小限に抑え、美しい髪色を長くキープ
- ハリやコシが欲しい方
-
髪にボリューム感を与え、元気な髪へ
トステアが選ばれる理由
- 最新のヘアケア成分
- 幅広い髪質に対応
- 美容室だけでなくホームケア商品にも配合
従来の成分にはないボリューム感を抑えるような効果や手触りの改善などのが期待できるようになりました。それにより今まではいろんな処理剤が必要になっていたものがシンプルな選び方をしやすくなっています。
まさに最先端のダメージ補修成分と言ってもいいでしょう。最近の美容室の材料にも含有成分として記載されているものがかなり増えました。
ホームケア用品にも含まれるようになったとのことも聞いています。
従来のトステア
トステアの話を聞き始めたときにはアルカリ性の薬剤と一緒に使用しないと効果が望めない、または意味がないという具合に言われていました。
なのでカラー剤に混ぜたり、縮毛矯正の薬剤に混ぜるなどの手法でトステアを使用していました。
アルカリ性の領域で結合するものと酸性領域で結合するものが含まれているので、一番いい使い方としては施術後にバッファー処理をしてpHを調整するのがおすすめです。
近頃のトステア
最近紹介していただいたり目にする材料・商材でアルカリ性と関係のないヘアケア剤にトステアが含まれています。トステア配合のホームケア用トリートメントなど。
私の認識が時代遅れだったのか、トステアが含まれているだけでは意味がないと思っていて「トステア」といえば売れるから書いているだけなんじゃないかなとも疑っていました。
それではいけないのでしっかり調べた結果「アルカリがなくても効果が出せる処方(浸透技術)が進化した」に尽きます。
また熱を加えることでトステアの効果(髪内部での結合)をしっかりと引き出せるため、家でもやりやすくなっていることもあります。
トステアにアルカリが必要だった理由①キューティクルをこじ開けるため
髪の表面にあるキューティクルは、アルカリ性に傾くと膨潤して開く性質があります。
トステアを髪の深部(コルテックス)まで届けるための「通り道」を作るのに、アルカリが最も効率的だったので他の薬剤といっしょに使うことが推奨されていました。
トステアにアルカリが必要だった理由②架橋反応の効率
トステアは髪のタンパク質と結合(架橋)して形状を固定しますが、この化学反応が特定のpH(弱アルカリ性など)において、よりスムーズに進むと考えられていた側面もあります。
トステアについてのまとめ

いろいろ書きましたが、トステアにアルカリが不要になったわけではなく「トステアにアルカリなしが選択肢に加わった」と理解することで良いと思います。
使い所がどこなのか、誰が使うのかなどによってアルカリの有無があってもいいよねっていう選択肢の広がりなので時代に合わせて理解度を上げていかないとなんだなと学びました。
科学者の方々は本当にすごいなと思います。
| 特徴 | アルカリ併用(主にサロン施術) | ノンアルカリ(主にホームケア) |
| 浸透スピード | 非常に早い(即効性) | 緩やか(継続使用で効果を実感) |
|---|---|---|
| 髪への負担 | アルカリによる微ダメージのリスクあり | 非常に低刺激・ダメージレス |
| 目的 | ヘアカラーや縮毛矯正の補助や髪質改善 | 扱いやすさ向上、形状維持 |
| 反応の鍵 | pHの変化+熱 | 熱(ドライヤー・アイロン) |
もしここまで読んでみて参考になったようでしたら、ぜひ他の記事にも目を通してみてください。
\ 友だち追加は”0円” /
関連記事


