昔よくあったお客様からの注文で「顔が小さく見えるように前髪を広げないでください」「前髪を狭めにしてください」というフレーズ。
わりとこういったオーダーを担当美容師さんにした記憶のある方は多いと思います。
たしかに隠してしまえば見え方的には顔の面積が狭くなりますが、本当に他人から見たら小さく見えるのでしょうか。
答えはNo
なにごとにもバランスというものがあって、見える範囲だけを小さくすると髪(頭)のパーツは大きく見えがちになってしまいます。
小顔を目指した結果、頭から大きくなってしまうということもざらにあります。
小顔になりたいのであれば頭部全体のバランスをよく考えて、顔周りを作っていかないといけません。
この記事では画像の比較で見え方の違いを紹介してみようと思うので、小頭&小顔を目指したいという方は参考にしてみてください。
小顔になるには前髪の幅のバランスが大切
一美容師として「小顔に憧れ小顔になりたい気持ち」はとてもわかります。
だからといって昔流行っていたような「顔を隠すような前髪」から情報アップデートできずに狭く作りすぎていても顔は小さくならないし、昔感がぬぐえません。
何事もバランスが大切ということです。
前髪の例①

左が広く作ってある前髪、右が前髪が狭くなるように加工したものです。
右側の絵だとハチ周辺から上の方が大きめに見えないでしょうか?
前髪の量が少なめな絵でおでこが透けて見えているので野暮ったさは感じにくいですが、重めの前髪だとかなり全体的に量が多くボテッとした印象になる絵です。
前髪の例②

こちらも同様に左が無加工、右が前髪の幅を狭めた絵です。
左のほうが表情や顔全体が明るく見え、いい雰囲気に感じることができるのではないでしょうか。
広すぎる印象もあるかもしれませんが、前髪が短いことでややあどけなさもあり、らしさを演出することができます。
逆に右側は自分で間違えて前髪を切りすぎた印象や頭が大きく見えます。
前髪が狭すぎることで印象が変わる理由
一般的に髪のほうが暗く、顔の色のほうが明るいので、お客様に説明するときには髪を黒、顔を白と表現して説明しています。
小顔を目指すために白の部分を減らして小さくする昔ながらのやりかたでは、全体的に黒の割合が増えて頭全体に野暮ったさが残りやすくなります。また、黒の面積が増えるということは頭部分が多く見えるので、どうしても頭が大きく見えがちに。
特に目の周りに白がないと表情が暗く見えてしまい、印象を良くしにくいかも。
昔のように厚めな前髪だとなおさらガッツリと被せてしまうことになるので、目の上ギリギリでカットするような場合でも3ミリ位は余裕を持たせてあげたほうが見る人の印象を明るく見せてくれるようになります。
パーソナルカラー診断で似合う前髪にして、より顔を小さく見せる

自分に似合う前髪がよくわからないという方はパーソナルカラー診断を利用して似合わせを考えてもいいでしょう。
4シーズンで分類されるパーソナルカラー診断は似合う色だけでなく、髪型や髪色、服装、服の柄などにいたるまでの似合わせを提案できるようになています。
春であれば前髪を作ったり、短め前髪なんかも◎、明るめや金髪も似合いやすく、カーリーヘアも似合わせやすい。
夏は前髪を作ってしまうと顔が丸いシルエットに寄ってしまうので作らないか、流すような前髪にするのが無難でしょう。
このようにパーソナルカラー診断を用いることでより似合う前髪にすることが可能となります。
パーソナルカラー診断をしたことがない方はお試し診断などではなくしっかりとした診断とアドバイスをもらうことがおすすめ。
小顔になるための髪型のまとめ
少しざっくりとした文章になってしまいましたがいかがでしたでしょうか。
文字にすると説明しにくいので、ご来店いただいたお客様には しっかりと説明しながら一緒に前髪を考えていけたらいいなと考えています。
前髪迷子の方はぜひパーソナルカラー診断を受けてみてください。似合うものと似合わないものの療法を知っておくことで、さまざま似合わせのお役に立つはずです。