
カラーをしようと思うんだけど髪質改善を先にしたほうがいいの?
一緒にやらないほうがいい?
お客様や知人からこのような質問をいただくことが多々あります。
いろいろと考え方があるとは思いますが、一般的な一つの解を記載していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んで参考になると嬉しいです。
髪質改善をするおすすめのタイミングはカラー施術をする前!
使用する薬剤にもよるのですが、基本的に髪質改善とカラーを考えているのであれば『髪質改善をカラーの前』にすることをおすすめします。
その理由は以下の2つ。
- カラーの後で髪質改善をしたことによる褪色
- どうせやるなら髪を補強してからのカラーのほうがツヤが出やすい
髪質改善をカラーの前日に施術したほうがいい理由
上記の理由を一つずつ深堀りしていきます。
と、その前に髪とpHの関係について図を用意したので、少しだけ覚えてください。


健康な髪の毛のpHは4.5〜5.5の弱酸性となっていて、美容室のほとんどの施術の薬剤はpH8〜11くらいのアルカリ性、髪質改善はpH2〜2.5くらいの酸性です。
水道水は中性のpH7となっているので、普段のシャワーでも髪の毛は少し広がり傷みに繋がります。


1:カラーの後で髪質改善をしたことによる褪色
髪質改善の薬剤は髪の毛にいいとはいえ他の薬剤との相性の良し悪しがあります。
グリオキシル酸という成分が髪質改善のメインの成分なのですが、これがカラーの色素を分解・変性させてしまいます。
せっかく気に入った髪色になったのに髪質改善のせいで色味が変わってしまい残念な気持ちになるのはもったいないと思うので、もしもカラーの後で髪質改善をしたいと考えるのであれば色落ちをしてからのほうがいいと思います。
2:どうせやるなら髪を補強してからのカラーのほうがツヤが出やすい
髪の毛のダメージ具合にもよるのですが繰り返しカラーをしている場合は髪の内部がスカスカになり、水分も油分も維持するための力がありません。
さらにカラー剤の色素が定着してくれるような構造も壊れているので、健康毛の人よりも色の抜けが早く感じてしまうことも。


なのでまずは先に髪質改善で髪の内部の構造を強化し、キューティクルも引き締まりやすい状態にしてあげることで色持ちの良い髪を作ることをおすすめします。
色素がきちんと定着しやすい髪だと光を反射しやすくなっていて、つまりツヤ感のある髪に見えるようになります。


髪質改善はカラーと同日施術よりも前の日に施術しておいたほうがいい?
髪質改善を先にしたほうがいいのは説明しましたが、同じ日か前の日かの話になると『前の日』をおすすめします。
これは絶対ではないですし、当店でも同日施術はしているのであくまで参考程度にという話になります。
pH値の振り幅の大きさが髪にストレスを与える


髪質改善をしてからカラーなどの施術をするということは酸性やアルカリ性をいったり来たりさせることになります。
膨張や収れんを繰り返すことにより、本来は髪にいいもののはずが負担をかけてしまうことに。
傷むわけではないかもしれませんが少なからず髪にとってはストレスになっています。
ヘアカラーの色の入りに影響が0ではない
髪質改善とカラーの同日施術は可能かどうかではもちろん可能ですが、ほんの少しだけ懸念が。
それは「キューティクルが閉まることで色の入りにも影響があるのではないか」ということ。
カラー剤はアルカリ性の力でキューティクルを広げて色素を髪に入れていくのですが、髪質改善を先にしておくことで収れんした状態の髪が開ききらない?とも考えます。
同日施術は通常行ってはいますが、なんとなくもう少し色が入ってもいいような・・・と考えることもなくはないです。
結論:髪質改善をするならカラーの前にすることがおすすめ


髪質改善とカラーを同日施術することの懸念点なども書きましたが、やってはだめという理由とは違います。
全体をまとまると以下のような結論に。
- 時間に余裕があるなら事前に髪質改善をし、後日カラーをする
- 髪質改善とカラーを同時施術(髪質改善が先)
- カラーの後に髪質改善をするのであれば褪色をしてから
水道水で洗うだけでも髪質改善で酸性になっている髪は中性に寄ってくれるので1日あればpHは落ち着いてくれます。(であれば美容室のシャンプーでも十分な気がしますが…)
いい状態でカラーをしたいのであれば髪質改善を前日までに施術しておくことがおすすめということでこの記事を締めさせていただきます。
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